(1) 結論
足先を舐める要因は一つじゃないことが多い!
病的かどうか、薬を使うべきかを柔軟に考える必要があります。
今回はどんな要因が足先を舐めるという行動につながるか
受診が必要なライン、解決のためのステップについて解説をしていきます。
(2) 原因
足先を舐めるという行動は、病気的なものから、生理的・癖的なものまで
様々な要因から起こります。
ここからは、考えられる代表的な例をいくつか挙げていきます。
①眠る前の癖、安心するから
ある意味ストレスとも言えますが、寝る前になると
穴掘り行動を取ったり、おもちゃをはみはみしたり
特定のルーティーンを取る子はいます。
足先を舐めるという行動も、本人にとっては
「かゆみ」や「不快感」か来るものではなく
「リラックス」「心地よさ」からきていることもあります。
②不安による過剰なグルーミング
こちらも精神的な要因となりますが、
痛みやイライラなど、不快感が原因でグルーミング行動が過剰となることが
あります。一種の転嫁行動(やつあたり)です。
足先を齧るというくらいしつこく舐めることもあれば
尻尾を追いかけ回したり、気に入っている布団や毛布を壊したりなどの
行動に出ることもあります。
不安から来る変化は舐める行動以外にも様々な反応として
現れていることがありますので、よく観察してみましょう。
③一時的な怪我、雑菌の繁殖による痒み
こちらは一般的な病的な要因になります。
散歩中に何かを踏んだ、痛めた場合や
汚れが残りバイキンの増殖が起こりかぶれ、皮膚炎を引き起こした時に
かゆみとして症状が出ることがあります。
この場合、舐めるのは特定の足(右前だけとか)で、しかもよく見ると
赤かったり、じゅくじゅくしていたりしているので比較的気付きやすいことが多いです。
④アレルギー性皮膚炎
こちらはしつこく続くかゆみ行動の代表的な要因です。
多くは足先だけではなく、体の他の部分の痒みもあります。
足先だけの場合でも、赤くなる・毛が薄くなるほど舐めている場合には
アレルギーを疑った治療を試してみることもあります。
(3) 家庭でできるケア
自宅でできるケアは至ってシンプルです
①散歩後に足先・足裏をチェックする
→怪我や汚れ、部分的な赤みなどがないかを確認します
*足先に限らず、皮膚のトラブルの対応はまず「見る」こと
全身くまなく触られても嫌がらないように、日頃から慣れておきましょう
②清潔にする
→散歩後はウェットタオルや洗浄液で足先を綺麗にし、カビや雑菌が繁殖しないように、水気も取りましょう。
*清潔にするのに役立つ製品・洗浄用品は別のブログでご紹介します!
③ストレスの原因に心当たりがあれば取り除く
ある時から舐めたり、自傷行為が始まったのなら、その1ヶ月以内に
ストレスとなる要因が隠れているかもしれません。
例えば、家具を変えた、同居人が増えた、など
思い当たることがあれば、元に戻したりして、行動がなくなるかを
みてみるのも良いでしょう。
(4) 注意点・NG例
体の特定の場所を触られるのが嫌な子もいます。
無理やり押さえつけて触ったりすると、飼い主と動物の関係性が壊れてしまうかもしれません。
無理はせずに見える範囲で確認してあげましょう。
足先を綺麗にしようとゴシゴシ擦ったり、刺激の強いシャンプーを毎日使うのはNG。
あくまでも「優しく」清潔にしましょう。
(5) 受診ライン
受診のラインはシンプルです。
舐めることにより、皮膚の「病変」が出ているかどうかです
①禿げ(脱毛)
舐めることにより、足先の毛が薄くなってしまっているのであれば
長期的に舐め続けているということになります。
不快感から来ているのであれば解決してあげたほうがその子にとって良いことなので、
一度相談してみましょう。
②赤み・腫れ
赤くじゅくじゅくしている、腫れている
ような場合には、そこに炎症や感染がある可能性があります。
たまに人用の市販の塗り薬を使ってしまう方がいますが、悪化することもあるため
独断での使用は控え、獣医師に診てもらいましょう。
③傷・しこりがある
強い違和感を伴う病変がある場合には、それがなんであれ、病院で診てもらいましょう。
一時的な傷であれば自然に治る可能性もありますが、違和感で舐め壊したら
余計に治りが悪くなってしまうからです。
(6) まとめ
足先を舐めている行動=すべてが病気、とは限りません。
原因は、生理的な要因から病的な要因まで様々です。
皮膚の異常があれば病院で相談し、そうでない場合は自宅でできるケアを
実践してみてから、落ち着かない場合は獣医師と相談してみましょう。

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