(1) 結論
季節ごとに気温や湿度の変化がすることで皮膚の状態も変わります。
今回の記事では、それぞれの季節の特徴とどんなトラブルが起こりやすくなるかを解説していきます。
(2) 原因
それぞれの季節に起こる代表的な変化を解説します
①春
この季節には、環境アレルゲンである
植物の花粉や種子が増加していきます。
さらに、風が強く暖かくなっていく時期でもあり
風に飛ばされてきたアレルゲンが広く体に付着しやすく、
暖かい空気が皮膚の血行をよくしてかゆみを持続させます。
春は急激な「かゆみ」の季節と言えます。
②梅雨
梅雨にはジメジメした空気が増え、さらに蒸し暑くなっていきます。
結果として、脂漏症やベタつき肌のトラブル、マラセチア性皮膚炎などが悪化します。
ベタつきをどうにかしようと、刺激の強いシャンプーをやりすぎても
皮膚トラブルを引き起こすことになります。
梅雨はべたつき・オイリー肌の季節です。
③夏
夏にはアレルゲンが春と切り替わるため、
この時期にかゆみが悪化するアレルギー性皮膚炎もありますし、
日本は湿気が多いため梅雨と同じ様なトラブルも起こりやすいですが
夏に多くなるトラブルはレジャーによる小さな傷や感染症だと思います。
川・海などで遊んでうっかりケアを怠ると
皮膚の傷、膿皮症という皮膚トラブルを招きやすくなります。
夏は感染症・外傷に注意の時期です。
④秋・冬
この時期からは寒さに加えて乾燥がひどくなります。
秋の方が乾燥、と以前は考えておりましたが、現代では暖房を多く使うため、
冬も通じて乾燥が問題となります。
乾燥肌やバリア機能の低下した肌はこの季節にさらなる乾燥を招き
皮膚状態が悪化します。
秋・冬は乾燥に注意の季節です。
(3) 家庭でできるケア
季節に合ったケアを行いましょう。
毎年悪化する時期や悪化の仕方の傾向がわかるならば、早期に対策をすることができます。
季節のケアで大切なのは「増えるもの」と「弱くなるもの」を意識することです。
そ<れぞれの季節に行いたいケアのポイント>
①春〜夏
散歩後のブラッシングはまめに・丁寧にすること
シャンプーは低刺激なものでやや頻度を上げて行い、シャンプー後はしっかりと乾かすこと。
②梅雨
垂れ耳の子や皮膚のたるんだ子は、シワに雑菌が溜まりやすいです。
こまめにめくり、綺麗に吹いたり、乾燥させたりしましょう
元々脂漏症の子は、この時期はシャンプーの頻度を増やしてあげるのも良いです。
③秋冬
とにかくお部屋の加湿が第一!皮膚だけでなく乾燥は免疫力を低下させ
呼吸器の問題も引き起こします。
しかし部屋の保湿だけで収まらないのが肌トラブル。
おすすめの保湿剤を利用して乗り切りましょう。
手作り食に興味がある方は、体を潤す薬膳レシピを取り入れてみることもおすすめです。
(4) 注意点・NG例
それぞれの季節における悪化のポイントを余計にひどくさせない様に気を付けることから始めましょう。
冬にガンガン暖房をつけることや、梅雨・夏にシャンプーの頻度を減らす、耳や垂れた皮膚のケアをしない、などは肌トラブルを引き起こすことになりますので
注意が必要です。
(5) 受診ライン
わんちゃんが気にしている訳ではなければ緊急性はないですが
- 飼い主様が肌トラブルと早くなんとかしたいと考えている
- 食欲低下など体調不良もある
- かゆみ、痛みを伴っている
ような場合には受診を検討していただくと良いと思います。
(6) まとめ
季節ごとに起こりやすい肌トラブルは傾向があります
おうちのわんちゃんに起こりやすい肌トラブルを見極めて、
季節ごとのケアを強化しましょう。

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