猫の皮膚が赤いのは舐め壊し?原因チェックリストと受診の目安を獣医師が解説

(1) 結論

猫の皮膚が赤くなっている場合、舐め壊しによる皮膚炎が原因のことが多くあります。

この記事では、舐め壊しが起こる主な原因と、自宅でできるチェックポイント、受診の目安を解説します。

(2) 原因4つ

猫ちゃんの皮膚が赤くなっていたら、舐め壊しによる皮膚炎かもしれません。

舐め壊しのときの原因は大きく分けて4つです

感染症

ノミやダニ・カビなどの感染症によりかゆみが引き起こされたり

毛が抜けて赤くなってしまうことがあります。

舐めている部分の痛みや不快感がある

舐めている箇所が一箇所で特徴的な場所であれば

その部分の不快感が関係しているかもしれません

舐めている場所と考えられる原因の例↓

下腹部(おへそとお股の間のお腹あたり)・・・膀胱炎、便秘

手足の関節面・・・関節炎

背中や脇腹・・・ノミなどの寄生

ストレスを抱えている

猫ちゃんはストレスによりさまざまな症状を出しやすいです。

ストレスを感じてグルーミングが過剰になり、舐め壊してしまうということも

よく起こります。

アレルギーがある

食べ物アレルギーや、アトピー性皮膚炎によるかゆみが

猫ちゃんでも発生します

他の原因が明らかにならないときは、これらの病気が存在することを疑います。

(3) 家庭でできるケア

猫ちゃんは病院の受診が苦手な子が多いです!

そのため自宅でできることがないか、チェックをすることはとても重要です。

以下のポイントを受診前にチェックしましょう

寄生虫がついていないか身体中を注意深く探す

とくにノミダニ予防薬を使用していないのであれば、たとえ外に出ていないとしても感染している可能性はあります。

毛をかき分けるように注意深くみてみましょう。

寄生虫であれば、小さいゴミのようなものがじーっとみていると動くのがわかります。

おしっこやうんちに問題がないか確認する

膀胱炎や便秘は、お腹の舐め壊しの原因になります

  • 短時間(1~2時間以内)に何回もトイレに行ったり(頻尿)、血尿はないか
  • うんちが毎日でているか(1日1回以上が理想

もしこれらの問題が舐め壊しの前から起きていれば、関連があるかもしれません。

家族みんなでそういったことに心当たりがないか、確認し合いましょう。

ストレスはないか

急な来客、家具の配置換え、近所での工事が始まった、同居している犬や猫・人の数が変わったなど

猫は変化に敏感です。生活環境にどんな変化があったか、そしてそれは舐め壊しが始まる1ヶ月以内の出来事かを考えてみましょう。

もし、これらのチェックを行なって心当たりがあれば、ストレスの原因を取り除いてあげましょう。

(4) 注意点・NG例

ノミダニ予防薬は、市販のものではなく、動物病院で獣医に処方してもらう製品を使用しましょう。

ノミ取り首輪には病害(腫瘍の発生率増加)も報告されております。

もちろん舐め壊し以外の原因で皮膚が赤い場合もあります。

内出血や怪我など、様子を見るのが危険な症状も存在しますので

舐めている様子のない急な赤みの発生はなるべく早く受診をお勧めします。

(5) 受診ライン

ストレスの原因が早期にわかり、取り除くことにより症状が改善すれば受診の必要はないでしょう。

しかし、

  • 頻尿や便秘などの症状がある
  • ノミやダニの寄生が見つかった
  • 思い当たることがないけど舐め壊しが続いている

場合は、動物病院を受診し、早めに治療を受けさせてあげましょう。

かゆみはそれ自体がストレスとなりますし、膀胱炎や便秘は放っておくとさらに

大変な問題に発展することがあります。

早期の受診が命を救うことになるかもしれません。

(6) まとめ

猫ちゃんの皮膚が赤い時、舐め壊しをしている可能性があります。

舐め壊しの原因は注意深く観察することでわかることもあり、

病院を受診する際にも集めた情報が大きなアドバンテージとなります

気づいたらまずは生活環境・猫ちゃんの行動をチェックして

受診が必要な場合にスムーズに治療へ入れるようにしましょう。

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